導入事例

有限会社郡司義一商店様

加工販売

withコロナの時代だからこそ、「鮮を食す」をあらためて見つめ直し、 新たな衛生管理基準HACCP対応とコールドチェーンの実現によって、今まで以上の「おいしい」をお届けいたします。

外観
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栃木那須の銘柄豚「郡司豚」で知られている郡司義一商店は三代目の社長郡司義貴様のリーダーシップの下、その勢いが増しています。飼料、育ちの環境にこだわり、大事に育った自慢のブランド「郡司豚」をこれからも末永く愛され続けるために、ハードとソフトの両面を強化したプレハブ庫ベースの加工工場にリニューアルし、業務の効率化と品質向上に努めました。

導入製品・サービス

プレハブ冷蔵庫(NPRF-33CC-40.00+31CC)、スチームコンベクションオーブン(MIC-10SC-G(LP))

御社の事業内容

弊社は、豚の飼育、と畜、食肉の加工、肉製品の販売まで一貫して手掛けており、厳選された国産豚を安心、手軽にご提供しております。

プレハブ庫の導入背景

従来の加工現場では、外気の流入により室内を常に一定の温度と湿度で保つことが難しく、特に夏場になると、熱の遮断や、室内の冷気の漏れに対する効果的な施策はありませんでした。結果的に、肉の品質にムラが出てしまうという大きな課題を抱えていました。
去年の6月に全食品業者を対象に義務化されたHACCPの対応をきっかけとし、工場全体をプレハブ庫仕様に立て直すことにしました。

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プレハブ庫の構造に工夫した所

工場全体はHACCP対応及びコールドチェーン対応可能な構造設計を採用しており、徹底した安全管理手順の元、高品質の製品を維持し続けるための設備の投入に力を入れております。

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●枝肉懸垂レール装置の導入
1つの枝肉は約80kg前後の重さがあり、工場の搬入口からカット室までの搬送ルートに素手で移動させると、かなりの労力がかかることは想像していただけると思います。また、衛生の面においても、移動中に枝肉への接触回数の増加、接触面積の拡大により、菌が付着するリスクも高まります。枝肉懸垂レール装置を導入したおかげで、作業が捗り、従業員の負担も減りました。

【省力化、時間の短縮】
工場に到着した枝肉の搬入口は、懸垂車から降ろされた枝肉を自動送り込み装置にて効率よく冷蔵庫まで運び込むことができました。

【懸垂式なので衛生的】
懸垂式なので、肉と肉の間の空間が適切な距離で保たれており、通過経路の壁やドア、人との接触も最小限に抑え、物理的に菌との接触を大幅に遮断することを実現しました。

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●非接触センサー開閉ドアの設置
従来は、各室に出入りする度にケースに入った加工肉を手元から下す必要があり、地味に面倒でしたが、衛生上優れた非接触センサードアを設置してからは、センサーが感知する範囲内に到着するだけで扉が自動に開き、肉を手に持ったままで通過することが可能となり、タイムロスが減り、そして圧倒的な快適さを実感しました。

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●外部から可視化に
商談などでお越しいただくお客様に、自社の強みであるカッティング技術をいつ、どなたにでも御覧いただけるようにとの思いを込めて、カット室の壁の一部をガラス張り仕様にしました。従業員の皆様にとっても仕事を打ち込めるような明るく、快適な職場となっています。

加工についてのこだわり

弊社ではそれぞれのお客様に合った最適な部位の肉の提供及びカッティング方法を常に追求しております。
工場には、日々多くのお客様が商談に足を運んでくださっております。お客様との商談は、肉を目の前にして行うことが多く、お客様の要望をお聞きしながら、実際にカッティングを行うことで、お客様にとって満足のいく方法で提供できるようにしています。
加工職人の皆さんは、お客様がお求めの肉の特徴、調理方法など様々な観点からヒアリングをした上で、お客様の目の前で即座にいろんな部位の肉や異なるカットを試しながら提案をしてくれているので、お客様には大変喜んでいただいており、その場で契約をいただくことも多くあります。

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加工肉の鮮度、味、品質管理についてのこだわり

製品の品質、鮮度は常に適した温度の管理を抜きにしては語れません。そのため、「生産・加工」→「流通」→「消費」まで、すべての過程において、途切れることがなく所定の温度(低温、冷蔵、冷凍)にて管理し、流通させるという低温ロジスティクス“コールドチェーン”にこだわっております。
今回リニューアルした弊社の第2工場では、この“コールドチェーン”に適応するため、工場の隅々までエリア別に最適な温度管理を徹底したほか、出荷時のトラックの荷台と密着、外気と室内の空気が接触することを極力避けるためのドックシェルターを5基設置しました。さらに、出荷される製品の状態に合わせ、「保冷車」「冷蔵車」「冷凍車」など指定の専用トラックを使い分けて、全国各地のお客様にお届けしております。


【お話を伺った方】
有限会社郡司義一商店  代表取締役 郡司 義貴 社長
※掲載している内容は取材を実施した2022年6月当時のものです。

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